”田宮二郎さんに負けない存在感だった唐沢寿明さん”

フジテレビのドラマというと恋愛ものが多いイメージですが、社会派ドラマの傑作「白い巨塔」があります。私(アラフィフ)世代は白い巨塔=財前五郎=田宮二郎で、大抵の場合、リメイク版というのはオリジナル版を見た者にとっては、大抵あれこれケチをつけたくなるものなのですが、この唐沢寿明さんヴァージョンは違いました。圧巻でした。オリジナルを超えていたと言っても過言ではないクオリティーだったと思います。このドラマには全編息が詰まるような緊迫感があり、それが醍醐味で、その空気感は主役の財前五郎を演じる俳優にかかっていると思うのです。それが唐沢寿明さんによって見事に創り出されていました。何度か他の俳優さんでもリメイクされていますが、このフジテレビの唐沢寿明さん版が個人的には最高です。度々、動画を探してみたくなるドラマです。さすがに傑作だけあり、簡単に動画を探せます。

”脇を固める俳優も端役ですら良かった”

そして脇役陣も主役の唐沢寿明さんのオーラに負けていなかったのが、このドラマのクオリティ―をぐんと挙げた要因であったと言えます。財前の天敵内科医准教授の里見を演じた江口洋介さんも最高のキャストでしたし、東教授=石坂浩二さん、鵜飼教授=伊武雅刀さん、凄すぎる迫力でした。財前妻役の若村麻由美さん、愛人役の黒木瞳さんも存在感満点でしたが、個人的には女優さんでは製薬会社MR役の木村多江さんの演技が最も印象に残っています。今やドラマに引っ張りだこの彼女ですが、この「白い巨塔」での爪痕は大きかったと思います。

”多くの医療ドラマの原点”

今も多くの医療ドラマが作り出されていますが、原点はすべてこの「白い巨塔」にあると思っています。これを見ずして、医療ドラマは語れないと思います。